セラミック・ジルコニア治療
セラミック・ジルコニア治療とは
セラミック治療は、別名ポーセレンとも呼ばれ、1960年代より歯科治療に使われてきました。ただし、セラミック単体では脆いため、金属を裏打ちとして接着する「メタルボンド」冠として利用されてきました。当院ではこのメタルボンドをいち早く導入し、広島県で最初にメタルボンドを開始したクリニックとなっています。
21世紀になってから、セラミックスの加工技術が進歩し、プレスやミリングといった新しい方法が実用化されました。これに伴い、金属の裏打ちが必要ないセラミック単体の技工物の作成が可能となり、金属アレルギーの心配がなく、審美的にもより優れた治療が出来るようになりました。
当院のセラミックスは、IPS e.maxと呼ばれる二ケイ酸リチウム含有ガラスセラミックスとジルコニア(二酸化ジルコニウム)を使用し、どちらも透明度の高いきれいなかぶせを作ることができます。
セラミック・ジルコニア治療の特徴
セラミック・ジルコニアの特徴は、ほとんど天然歯と区別がつかないほど審美的・透明感のあるかぶせ物を作ることができます。
細菌性プラークの付着が起きにくく、歯周炎などが進行しにくいことが特徴です。特にジルコニアは強度が高く、歯が抜けてしまった部分にブリッジとしても使用できることが挙げられます。
ただし、加工が難しい材料でもあります。当院には4人の歯科技工士が在籍し、院内で全ての作業を行っています。その際には、歯科技工士自らが患者様のチェアサイドに赴き、実際に口腔内の隣在歯などの様子も観察しながら製作にあたります。
当院では、上記のメリットを最大限に生かし、チーム一丸で治療にあたっています。
料金と期間について
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治療期間目安
2ヶ月
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治療回数目安
4回
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相談・検査・診断・治療までの
標準料金147,400円(税込)
費用内訳
クラウン・ブリッジ
セラミック(ジルコニア・E-max) | ¥147,400- |
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リスク・副作用について
- ・セラミック・ジルコニア治療を行う際には、歯を削る必要があります。
- ・生活歯(神経がある歯)の場合は、痛みが出たり、神経をとらないといけない場合があります。
- ・治療後に、かみ合わせ調整が必要になる場合があります。
- ・治療費は診療内容に応じ別途発生いたします
セラミック・ジルコニア治療の流れ
01カウンセリングとリスク評価
プライバシーの保たれた個室診療室において、カウンセリングと、う蝕(むし歯)・歯周病のリスク検査などを行います。
より良い治療を行ったとしても、それが長持ちしないと意味がありません。しっかりと納得が行くまで話し合いを行い、検査を行った上で治療方針を立てていきます。
02口腔内スキャニング、技工
一般的には、粘土のような軟らかい材料で型どりを行います。
しかし当院で採用しているセレックシステムでは、3Dカメラで口腔内を撮影し、コンピュータに取り込み画面上で設計を行います。 その後、セラミックやジルコニアといった材料をミリングマシーンにて削り、結晶化用の電気炉にてシンタリングを行い仕上げていきます。
実施風景
実際にセラミック・ジルコニア治療を進めていく中で、かなり重要になるのが仮歯の製作と調整です。
こちらも院内に在籍している歯科技工士が、丁寧に仕事を進めてまいります。