他の歯科医院とは異なる診療体制
猪原[食べる]総合歯科医療クリニックの診療体制は、他のクリニックとは少し異なっています。
歯科衛生士13名が在籍し、それぞれが個室診療室で担当患者様のメンテナンスを行っています。また、技工ファクトリーが併設されており、内科やリハビリテーション科があったりと、訪問診療部も充実しています。
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Approach of Medical Treatment
猪原[食べる]総合歯科医療クリニックの診療体制は、他のクリニックとは少し異なっています。
歯科衛生士13名が在籍し、それぞれが個室診療室で担当患者様のメンテナンスを行っています。また、技工ファクトリーが併設されており、内科やリハビリテーション科があったりと、訪問診療部も充実しています。
従来型の歯科医院は、残念ながら「噛む」ことだけを中心に考えられてきました。
「食べる」という大きな目標、さらにその先にある「生活」を診ることができていませんでした。食べることは、栄養摂取という生命活動の根源であると同時に、「食べる幸せ」という人生の喜びにも大きく繋がっています。
私たちは、食べることを次のように分けて考えています。
食べ物を見て、視覚的に楽しみ、口の中で咀嚼し、味わい、そして飲み込む。
食べたものは、私たちの血肉となり、生命を支えることになります。
それぞれのフェーズにおいて、様々な理由でお困りの方がいる。それらを、チーム一丸となって支えることこそ、「おいしく食べる」を支える当院の大きな役割と考えています。
口腔内に痛みや違和感があると、おいしく食べることはできません。また、歯を失ってしまえば、噛む場所がなくなり食べる楽しみも奪われます。歯科クリニックとして、まずはこのような基本的な治療をしっかりと行う体制を整えています。
歯科医師が、診療台を飛び回るのではなく、患者さんとしっかりと向き合って治療を行うため、完全予約制となっています。歯科医師と共に診療に当たるのは、有資格者である歯科衛生士のみです。また、メンテナンスは、すべて歯科衛生士の担当制となっており、個室診療室でプライバシーに配慮した形で行っています。
さらに、歯科診療に欠かせない、かぶせや義歯などの歯科技工物は、ほぼ全て院内で製作しています。歯科技工士が4名在籍しており、スピーディーで高精度な技工を行っています。
「おいしく食べる」を支えるには、歯科医療従事者以外の働きも重要です。食べ物を目で見て認識する、安全に飲み込む、といった分野については、リハビリ専門職である言語聴覚士が専門的に関わります。歯科医師も、嚥下造影検査や嚥下内視鏡といった専門的な検査技術を用いて、評価を行っています。
食べるものの栄養価や形態を整える管理栄養士も重要な役割を果たしています。最近では、う蝕(むし歯)や歯周病は生活習慣病の側面があることが分かっており、歯科衛生士と共に、食生活アンケートの結果に基づいて関わりを持つことで、これらのリスク軽減に寄与しています。
最後に、内科医師の存在も挙げられます。全ての食べることに関する困りごとが、歯科で解決できるわけではありません。医科も含めた多職種で、チーム一丸となって、食べることをまるごと支援する体制を整えています。
「おいしく食べる」を支えるために、多職種が集まり、チーム一丸となって診療にあたっています。
歯の痛みや不具合の治療を行います。また歯を失い噛むことが難しくなった場合、かぶせや義歯、インプラントの技術を使って、しっかり噛めるように治療を行います。その他、飲み込み(嚥下)機能の評価を言語聴覚士と共に当たり、訪問診療において在宅療養されている患者様の食生活の支援を行います。
医療従事者を支える役割として、医療情報技師、医師事務作業補助者、医療事務担当者が活躍しています。「おいしく食べる」を支えるためには、院内外との連携が必要不可欠です。医療サポーター職は縁の下の力持ちとして、日常の業務を支えています。
歯科医師の診療補助として「おいしく食べる」ための治療を支えています。また、患者様が歯科医師に対して質問しづらいことなどを、橋渡し役としてお伺いするなど、患者さんに最も近い存在です。訪問診療部では、歯科衛生士がご自宅に訪問し専門的口腔ケアなども行います。
歯科医療技術の進化・細分化に伴い、多くの歯科クリニックでは歯科技工業務を院内で賄うことが困難となり、外注に頼っています。当院は、歯科技工物(かぶせや義歯、インプラントなど)を精巧かつスピーディーに提供することが非常に重要と考え、敢えて積極投資を行い、必要な歯科技工物はほぼ全て院内で製作する体制を整えています。現在、歯科技工士は4名在籍しています。
むし歯や歯周病を治療しても、再発を繰り返してしまっては意味がありません。これは、治療前のリスク評価を行うことができていなかったり、治療後のメンテナンスが不適切だったりすることに起因します。このようなことを防ぐため、当院では歯科治療を行う前に、歯科衛生士によるう蝕(むし歯)と歯周病のリスク評価を行い、その結果に基づいて予防プログラムを作成しケアを実施します。リスクを低減できた段階で歯科治療を行い、その後もリスクに基づいた個別のメンテナンスプログラムに沿って、再発予防・健康維持に努めています。
「食べる」ことに関わるお困りごとの全てを、歯科が解決できるわけではありません。リハビリや栄養、全身状態に関わることも少しでもサポートできるよう、内科医師、言語聴覚士、管理栄養士が在籍しています。
私たちは「おいしく食べる」を支えるために、直ちに歯科治療を行うのではなく、う蝕(むし歯)・歯周病のリスク評価を事前に行い、治療後も継続的にメンテンナンスを行い関わり続けます。
当院は、急性症状への対応を除き、初診から直ぐに歯科治療を行うことはありません。これは、う蝕(むし歯)や歯周病のリスク評価を行わず、そのリスクが高いままで歯科治療を行っても、直ぐに再発治療を繰り返すサイクルに陥ってしまうからです。そのため当院は、原則として全ての外来患者さんに、う蝕(むし歯)と歯周病のリスク評価を行った後に治療方針の立案を行っています。具体的には、唾液内の細菌検査、唾液量、唾液の緩衝能、歯周ポケット検査、X線10枚撮影法、食生活アンケートなどの評価を行います。
う蝕(むし歯)や歯周病のリスクは、個人ごとに驚くほど異なっています。またリスクが高い人も、その原因は様々です。私たちは、一律に生活を制限することは避けたいと考えています。その代わりとして、個人ごとにリスクが高い項目をピンポイントで狙う方法を行っています(例:歯磨剤に高濃度のフッ化物が含有されている製品を使う。ダラダラ食べを止める、など)。その際には、患者様のご在宅時での生活リズムを極力乱さないように注意を払っています。
歯科治療はどうしても痛みを伴う場合があります。極力それらを減らすために、細心の注意を払って診療を行っています。痛みが予想される際は、極力、局所麻酔を行うようにしています。局所麻酔の使用時も、事前に表面麻酔を使用して刺入点の除痛を図ります。また麻酔液の注射についても、電動注射器を使用し、過大な圧がかかって痛みが出ないようにしています。
局所麻酔薬の中には、出血を抑えることを目的として添加物(アドレナリン)が入っていますが、この添加物が血圧を上昇させたり、血糖値を高くしてしまったりする危険性があります。そのため、局所麻酔薬の使用にあたっては、事前に医科主治医の先生へコンサルテーション(異なる専門性をもつ複数の者が、問題状況について検討し、よりよい援助の在り方について話し合う)を行っています。かかりつけの主治医がいらっしゃらない患者様については、歯科医師の判断に基づき、当院の内科を受診していただきます。
また、歯科治療に対してどうしても「恐怖心が拭えない」という患者様は、静脈麻酔・静脈内鎮静法を使用して、眠った状態で治療を行うこともあります。
可能な限り今回の歯科治療を、人生最後の治療にしたい。こんな想いをもって私たちは日々の診療にあたっています。これを実現するためには、歯科衛生士による定期的なメンテナンスが欠かせません。また、状態の比較的良い患者様に対しては、オンライン相談の併用も可能な場合があります。大切なことは、歯科と途切れない、関わり続けることです。
コロナで緊急事態宣言が出た際、多くの方が歯科のメンテナンス受診を中断されていました。その結果、歯ぐきの状態が悪化し、またう蝕(むし歯)の再治療が必要となったケースが多くありました。流行り病は仕方がないものの、今後はこのようなことが起きないようにしたいものです。
私たちは、「おいしく食べる」を支えるために、様々な設備を備えています。
院内には「おいしく食べる」を支えるため、リスク評価や診療を行うための設備があります。全ての器材は、安全に医療を行うために必要なものです。
当院では特殊な設備を兼ね備えています。